英語を学び続けていると、
「話せた」「伝わった」という小さな成功が、
人との距離を一気に縮める瞬間に出会うことがあります。
第7話では、昼食の時間を通して
コタロー・マヤ・ルーカス、そして新しく登場するリリーの距離が一気に縮まります。
食文化という身近な話題をきっかけに、
英語が「会話の道具」から「つながりの手段」へと変わっていく様子を描きます。
少し長めで表現も抽象的になった、上級レベルのストーリーに挑戦してみましょう。
上級英語に挑戦しよう!

I’m glad Lucas is here, but… I still get nervous around new people.
(ルーカスが来てくれて嬉しいけど……新しい人がいると、やっぱり緊張するよ。)

That’s normal. Especially when English is involved.
(それは普通だよ。英語が関係すると、なおさらね。)

I want to talk more, but sometimes I don’t know what to say.
(もっと話したい気持ちはあるんだけど、何を言えばいいかわからなくなるんだ。)

Then start with something simple.
Food is always a good topic.
(じゃあ、簡単なことから始めればいいよ。
食べ物の話題は、いつだって使えるから。)

Our bento?
(……お弁当?)

Exactly. It’s part of who we are.
Sharing it means sharing a bit of ourselves.
(そう。それは私たち自身の一部でもあるでしょ。
共有するってことは、自分の一部を伝えることなんだよ。)

I never thought of it that way.
(そんなふうに考えたことなかった。)

That’s how conversations grow.
(会話って、そうやって広がっていくんだよ。)
英文ストーリー(上級)
Lunch with New Friends
It is lunchtime, and the schoolyard is filled with quiet conversations and laughter.
Kotaro and Maya sit on a bench, opening their lunch boxes side by side.
Suddenly, Lucas approaches them with a smile.
“Your lunch looks incredible,” he says. “It smells really good.”
Standing next to him is a girl with bright eyes and an open expression.
“This is Lily,” Lucas explains. “She’s in another class.”
Lily steps forward and smiles warmly.
“Hi, nice to meet you,” she says.
Kotaro feels a familiar nervousness, but this time, he takes a small breath before speaking.
“Nice to meet you too. I’m Kotaro.”
The words come out more smoothly than before, and that gives him confidence.
“Would you like to eat with us?” Maya asks naturally.
“I’d love to,” Lily replies without hesitation.
The four of them sit together, placing their lunches on the bench between them.
Kotaro and Maya have Japanese bento filled with rice, tamagoyaki, and colorful vegetables.
Lucas and Lily unwrap sandwiches and take out fruit and chips.
Lily leans forward, clearly interested.
“Your lunch is so colorful. What’s that yellow one?”
Maya smiles.
“It’s called tamagoyaki. It’s a slightly sweet rolled egg.”
“It smells amazing,” Lucas says, glancing at Kotaro’s lunch.
“Do you eat this kind of food every day?”
Kotaro shakes his head gently.
“Not every day, but I really like it. It reminds me of home.”
Lily’s face lights up.
“I want to learn more about Japan — not just the language, but the culture too.
Maybe we could go somewhere together sometime?”
“That sounds great,” Maya says immediately.
“I’m in,” Lucas adds with a grin.
Kotaro looks at the three of them and smiles.
At that moment, he realizes that English has done something important for him.
It hasn’t just helped him speak.
It has helped him belong.
日本語訳
昼休み。校庭には、静かな会話や笑い声が広がっています。
コタローとマヤはベンチに並んで座り、お弁当を開けました。
すると、ルーカスが笑顔で近づいてきます。
「すごく美味しそうだね。いい匂いもするよ。」
彼の隣には、明るい表情の女の子が立っていました。
「彼女はリリー。別のクラスなんだ」とルーカスが紹介します。
リリーは一歩前に出て、やさしく微笑みました。
「こんにちは。はじめまして。」
コタローはいつもの緊張を感じましたが、
今回は小さく息を吸ってから話しました。
「はじめまして。コタローです。」
言葉は前よりも自然に出てきて、それが自信につながります。
「よかったら、一緒に食べる?」とマヤが自然に声をかけました。
「ぜひ!」とリリーは迷いなく答えました。
4人は並んで座り、ベンチの上にランチを並べます。
コタローとマヤは、ごはん、たまご焼き、色とりどりの野菜が入った日本のお弁当。
ルーカスとリリーは、サンドイッチやフルーツ、チップスです。
リリーは興味津々で身を乗り出しました。
「すごくカラフルだね。この黄色いのは何?」
マヤは笑って答えます。
「たまご焼きっていうの。ちょっと甘い卵だよ。」
「すごくいい匂いだね」とルーカスはコタローのお弁当を見ながら言いました。
「こういうの、毎日食べるの?」
コタローはやさしく首を振ります。
「毎日じゃないけど、すごく好きなんだ。家を思い出すから。」
リリーの表情がぱっと明るくなりました。
「日本のこと、もっと知りたいな。言葉だけじゃなくて、文化も。
今度、みんなでどこか行こうよ。」
「いいね!」とマヤ。
「僕も行くよ」とルーカスも笑顔で続けます。
コタローは3人を見て、そっと笑いました。
その瞬間、彼は気づきます。
英語は、話すためだけのものではない。
自分の居場所をつくってくれるものなのだと。
今日の単語とフレーズ(上級)
| 単語・フレーズ | 意味 | 文中でのニュアンス |
|---|---|---|
| be filled with | 〜で満ちている | 昼休みの穏やかな雰囲気を描写 |
| side by side | 並んで | 親しさ・自然な距離感 |
| take a small breath | 小さく息を吸う | 緊張をコントロールする仕草 |
| come out smoothly | すらっと出てくる | 英語が以前より自然に出る成長 |
| without hesitation | ためらわずに | 心理的な壁の低さ |
| lean forward | 身を乗り出す | 興味・関心の強さ |
| remind A of B | AにBを思い出させる | 食と記憶・感情の結びつき |
| belong | 居場所があると感じる | 第7話の核心テーマ |
まとめ
第7話では、昼食という何気ない時間を通して、
英語が人と人を自然につなぐ力を持っていることが描かれました。
ここまで読めていれば、
英語力は「理解する段階」から「共有する段階」へと進んでいます。
もし難しく感じたら、
第5話・第6話に戻って、
文化や感情を表す表現をもう一度確認してみましょう。
小さな積み重ねが大きな力に。
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