マヤこたストーリー上級編】A Step Forward|一歩踏み出す勇気

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英語学習法

「やってみたいけれど、失敗するのが怖い。」

新しいことに挑戦するとき、そんな気持ちになることはありませんか?

前回、マヤとコタローは学校でイギリス留学プログラムを見つけました。

マヤはすぐに「一緒に応募しよう」と誘いましたが、コタローは英語力への不安から、すぐには決断できませんでした。

今回の第2話では、そんなコタローがもう一度、自分の気持ちと向き合います。

英語力だけではありません。

この記事にはアフェリエイト広告がまれています。

知らない場所で生活すること、友達を作ること、そして自分が本当に新しい環境に飛び込めるのかという不安。

さまざまな思いを抱えるコタローに、マヤはある言葉をかけます。

“If you don’t try, you might regret it later.”

「挑戦しなかったら、あとで後悔するかもしれない。」

その言葉をきっかけに、コタローはついに一歩を踏み出すことを決意します。

今回は、**regret、run away、what matters is ~**など、上級英語でも役立つ表現を学びながら、コタローの心の変化を見ていきましょう。


Story

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A Step Forward

After school, Kotaro walked home alone, his mind still occupied by the study abroad program.

(放課後、コタローは一人で家に帰っていました。頭の中はまだ留学プログラムのことでいっぱいでした。)

He had tried to put it out of his mind, but the more he tried, the more difficult it became.

(そのことを忘れようとしていましたが、考えないようとすればするほど、かえって頭から離れなくなりました。)

“I want to go… but I don’t know if I’m ready.”

(「行きたい……でも、自分に準備ができているのか分からない」)

The excitement he had felt the day before was still there, but so were the doubts.

(前日に感じたワクワクした気持ちはまだ残っていました。しかし、それと同時に不安もありました。)

Part of him was eager to take the opportunity, while another part kept reminding him of everything that could go wrong.

(チャンスを掴みたいと思う自分がいる一方で、別の自分が、起こり得る失敗を次々と思い浮かべていました。)

What if he couldn’t understand people?

(もし相手の言っていることを理解できなかったら?)

What if he couldn’t express himself?

(もし自分の言いたいことを伝えられなかったら?)

What if he ended up feeling completely alone?

(もし最後には完全に孤独を感じることになったら?)

The questions seemed endless.

(不安は次から次へと浮かんできました。)

By the time he got home, he still hadn’t found an answer.

(家に着いても、まだ答えは見つかりませんでした。)


The next morning, Maya found Kotaro sitting quietly in the classroom.

(翌朝、マヤは教室で静かに座っているコタローを見つけました。)

She could tell from his expression that he had spent a lot of time thinking about the decision.

(その表情を見て、マヤは彼がその決断についてかなり長い時間考えていたことが分かりました。)

“Kotaro, are you still thinking about the study abroad program?”

(「コタロー、まだ留学プログラムのことを考えてるの?」)

Kotaro nodded slowly.

(コタローはゆっくりとうなずきました。)

“I am.”

(「うん」)

Maya pulled out a chair and sat down beside him.

(マヤは椅子を引き、彼の隣に座りました。)

“What’s making you hesitate?”

(「何がそんなに迷わせてるの?」)

Kotaro lowered his eyes.

(コタローは目を伏せました。)

“I’m worried about my English… but that’s not the only thing.”

(「英語のことも不安なんだ……でも、それだけじゃないんだ」)

Maya waited patiently.

(マヤは辛抱強く待ちました。)

“I’m also worried about what it would be like to live somewhere completely unfamiliar.”

(「まったく知らない場所で生活することがどんな感じなのかも不安なんだ」)

He paused before continuing.

(彼は少し間を置いてから続けました。)

“I wouldn’t know many people there. I’d have to meet new people and make new friends.”

(「向こうでは知っている人もほとんどいない。新しい人たちに会って、新しい友達を作らなきゃいけない」)

Kotaro took a deep breath.

(コタローは深く息を吸いました。)

“What if I can’t fit in?”

(「もし周りに馴染めなかったら?」)

“What if I end up being the only one who can’t keep up?”

(「もし、自分だけが周りについていけなかったら?」)

Maya listened without interrupting.

(マヤは口を挟まずに聞いていました。)

She understood that Kotaro’s worries were not simply about speaking English.

(彼女は、コタローの不安が単に英語を話すことだけにあるのではないと分かっていました。)

He was afraid of stepping into an unfamiliar world where he couldn’t predict what would happen next.

(彼は、次に何が起こるのか予測できない未知の世界へ踏み出すことを恐れていたのです。)

“I understand why you feel that way,” Maya said.

(「そう感じるのも分かるよ」とマヤは言いました。)

“Moving to a new place, meeting strangers, and communicating in another language can be intimidating.”

(「新しい場所へ行って、知らない人たちと出会って、別の言語でコミュニケーションを取るのは、確かに怖いことだと思う」)

Kotaro looked at her.

(コタローは彼女を見ました。)

“But do you remember when you were talking with Lucas and Lily?”

(「でも、ルーカスとリリーと話していたときのこと覚えてる?」)

Kotaro thought for a moment.

(コタローは少し考えました。)

“You weren’t perfect,” Maya continued.

(「完璧ではなかったよね」とマヤは続けました。)

“You made mistakes. You struggled to find the right words sometimes.”

(「間違いもしていたし、言いたい言葉がなかなか出てこないこともあった」)

Kotaro nodded.

(コタローはうなずきました。)

“But you kept talking.”

(「でも、それでも話し続けてた」)

Maya smiled.

(マヤは微笑みました。)

“And you did much better than you think.”

(「それに、自分で思っているよりずっと上手にできてたよ」)

Kotaro looked slightly surprised.

(コタローは少し驚いた表情をしました。)

“Really?”

(「本当に?」)

“Absolutely.”

(「もちろん」)

Maya leaned back in her chair.

(マヤは椅子にもたれかかりました。)

“You seem to think that you have to become good enough before you take the next step.”

(「コタローは、次の一歩を踏み出す前に、十分な力を身につけなきゃいけないって考えてるみたい」)

She paused.

(彼女は少し間を置きました。)

“But maybe it works the other way around.”

(「でも、もしかしたら逆なのかもしれないよ」)

Kotaro raised an eyebrow.

(コタローは眉を上げました。)

“What do you mean?”

(「どういうこと?」)

“You don’t become confident and then take a step forward.”

(「自信がついてから一歩踏み出すんじゃないよ」)

“You take a step forward, and that’s how you become more confident.”

(「一歩踏み出すからこそ、少しずつ自信がついていくんだよ」)

Kotaro remained silent.

(コタローは黙っていました。)

Maya’s words made him think about all the times he had held himself back simply because he was afraid of making mistakes.

(マヤの言葉を聞いて、コタローは、間違えるのが怖いという理由だけで自分自身を何度も引き止めてきたことを思い返しました。)

“If you don’t try, you might regret it later,” Maya said.

(「挑戦しなかったら、あとで後悔するかもしれないよ」とマヤは言いました。)

Kotaro looked at her.

(コタローは彼女を見ました。)

Maya smiled softly.

(マヤは優しく微笑みました。)

“You know what they say: ‘Regret comes too late.’”

(「こういう言葉があるでしょ。『後悔はあとからしかできない』って」)

Kotaro thought about her words.

(コタローはその言葉について考えました。)

He imagined himself several years from now, looking back on this moment.

(数年後の自分が、この瞬間を振り返っている姿を想像しました。)

What would he think if he had decided not to apply?

(もし応募しないことを選んだら、自分はどう思うだろう?)

Would he be relieved that he had avoided the risk?

(挑戦するリスクを避けたことに安心するだろうか?)

Or would he regret letting such an opportunity slip away?

(それとも、こんなチャンスを逃したことを後悔するだろうか?)

The answer slowly became clear.

(答えが少しずつ見えてきました。)

“…You’re right.”

(「……その通りだね」)

Maya didn’t say anything.

(マヤは何も言いませんでした。)

She simply waited.

(ただ静かに待っていました。)

Kotaro took a deep breath.

(コタローは深く息を吸いました。)

“I’ve spent a lot of time worrying about what might happen if I fail.”

(「失敗したらどうなるんだろうって、ずっと考えてきた」)

He looked down at his hands.

(彼は自分の手を見つめました。)

“But I’ve never really thought about what might happen if I never even try.”

(「でも、一度も本気で考えたことがなかったんだ。そもそも挑戦しなかったらどうなるんだろうって」)

Maya smiled.

(マヤは微笑みました。)

Kotaro slowly raised his head.

(コタローはゆっくりと顔を上げました。)

“I want to change.”

(「僕は変わりたい」)

His voice was quiet, but there was determination behind it.

(声は小さかったものの、そこには決意が込められていました。)

“I don’t want to keep running away whenever I’m afraid.”

(「怖いからって、もう逃げ続けたくない」)

Maya’s eyes lit up.

(マヤの目が輝きました。)

“So… I’m going to do it.”

(「だから……やってみるよ」)

Kotaro took another deep breath.

(コタローはもう一度深く息を吸いました。)

“I’ll apply for the program.”

(「このプログラムに応募する」)

Maya smiled brightly.

(マヤは嬉しそうに笑いました。)

“That’s the Kotaro I know!”

(「それでこそコタローだよ!」)

Kotaro laughed nervously.

(コタローは緊張したように笑いました。)

He was still afraid.

(まだ怖さはありました。)

He still had countless questions and doubts.

(まだ数え切れないほどの疑問や不安がありました。)

But something had changed.

(しかし、何かが変わっていました。)

For the first time, he had decided not to let his fear make the decision for him.

(初めて、自分の恐怖に決断を委ねないことを選んだのです。)

He didn’t know what awaited him in England.

(イギリスで何が待っているのか、彼には分かりませんでした。)

He didn’t know whether he would pass the selection process.

(選考を通過できるかどうかも分かりませんでした。)

He didn’t even know whether he would be able to communicate confidently in English.

(英語で自信を持ってコミュニケーションを取れるようになるかどうかさえ、分かりませんでした。)

But he knew one thing.

(でも、一つだけ分かっていることがありました。)

If he never took the first step, he would never know what he was capable of.

(最初の一歩を踏み出さなければ、自分に何ができるのかを知ることはできない。)

And so, with a mixture of nervousness and excitement, Kotaro finally took that step forward.

(こうして、不安と期待が入り混じる中、コタローはついに一歩を踏み出しました。)

It was only a small decision.

(それは小さな決断でした。)

But for Kotaro, it was the beginning of something much bigger.

(しかしコタローにとって、それはもっと大きな何かの始まりだったのです。)


今日のフレーズ

Phrase意味
be occupied by ~~で頭がいっぱいになる
put something out of one’s mind~を頭から追い出す、考えないようにする
be eager to ~~したくてたまらない
go wrongうまくいかない、問題が起こる
make someone hesitate人をためらわせる
fit in周囲に馴染む
keep upついていく
hold oneself back自分自身を抑える、前進を妨げる
take a step forward一歩前進する
work the other way around逆の順序・仕組みである
hold oneself back自分を引き止める
let something slip away~を逃してしまう
run away逃げる
make a decision決断する
be capable of ~~する能力がある

フレーズ解説

① put something out of one’s mind

put something out of one’s mind は、

「あることを考えないようにする」

という意味です。

今回のストーリーでは、

He had tried to put it out of his mind.

「彼はそのことを忘れようとしていました。」

という形で使われています。

「忘れる」というと forget を思い浮かべやすいですが、意識的に考えないようにするというニュアンスがあります。

Example

I tried to put the problem out of my mind.

「その問題を考えないようにしました。」


② fit in

fit in は「周囲に馴染む」「うまく溶け込む」という意味です。

今回、コタローは、

What if I can’t fit in?

「もし周りに馴染めなかったら?」

と心配しています。

海外留学や新しい学校、職場など、新しい環境に入る場面で非常によく使われる表現です。

Example

I was worried that I wouldn’t fit in at my new school.

「新しい学校に馴染めないのではないかと心配していました。」


③ keep up

keep up は「遅れずについていく」という意味です。

What if I end up being the only one who can’t keep up?

「もし自分だけが周りについていけなかったら?」

という形で登場しました。

人の会話についていく場合にも使えます。

I can’t keep up with their conversation.

「彼らの会話についていけません。」

keep up with ~ で「~についていく」と覚えておくと便利です。


④ work the other way around

今回の重要表現の一つです。

Maybe it works the other way around.

「もしかしたら逆なのかもしれない。」

という意味です。

マヤは、

「自信がつく → 一歩踏み出す」

ではなく、

「一歩踏み出す → 自信がつく」

という考え方をコタローに伝えています。

このように、物事の順序や考え方が逆であることを説明するときに使えます。


⑤ let something slip away

let something slip away は、

「~を逃してしまう」

という意味です。

今回では、

Would he regret letting such an opportunity slip away?

「そんなチャンスを逃したことを後悔するだろうか?」

と使われています。

opportunity と一緒に使うと、

let an opportunity slip away

「チャンスを逃す」

という便利な表現になります。


今日の文法

What if ~?

第1話でも登場した What if ~? が今回も登場します。

What if I can’t fit in?

「もし周りに馴染めなかったら?」

What if I end up being the only one who can’t keep up?

「もし自分だけが周りについていけなかったら?」

What if ~? は、まだ起きていない未来について、

「もし~だったらどうしよう?」

と心配するときに使えます。


What matters is ~.

今回の初級編では、

What matters is trying.

「大事なのは挑戦することだよ。」

という表現が登場しました。

What matters is ~ は、

「大切なのは~です」

という意味です。

matter は「重要である」という動詞です。

Example

What matters is that you keep trying.

「大切なのは挑戦し続けることです。」

What matters is not winning, but learning.

「大切なのは勝つことではなく、学ぶことです。」

上級英語では、単純に The important thing is ~ とするだけでなく、What matters is ~ という表現も使えるようになると、文章の幅が広がります。


練習会話

Conversation

マヤ
マヤ

You still look worried.

コタロー
コタロー

 I am. I’m afraid I won’t be able to fit in.

マヤ
マヤ

Do you really think you have to be ready before taking the first step?

コタロー
コタロー

Maybe I do.

マヤ
マヤ

 What if it’s actually the other way around?

コタロー
コタロー

 What do you mean?

マヤ
マヤ

Maybe taking the first step is what makes you ready.

コタロー
コタロー

I never thought about it that way.

マヤ
マヤ

You don’t have to know exactly what will happen. You just have to give it a try.

コタロー
コタロー

 You’re right. I don’t want to regret not trying.

日本語訳

マヤ
マヤ

 まだ心配そうだね。

コタロー
コタロー

 うん。周りに馴染めないんじゃないかって怖いんだ。

マヤ
マヤ

本当に、一歩踏み出す前に準備ができていなきゃいけないと思う?

コタロー
コタロー

 そうなのかもしれない。

マヤ
マヤ

もし実際には逆だったら?

コタロー
コタロー

 どういうこと?

マヤ
マヤ

一歩踏み出すことが、準備ができた状態にしてくれるのかもしれないよ。

コタロー
コタロー

 そんなふうに考えたことなかった。

マヤ
マヤ

何が起こるのかをすべて分かっている必要はないよ。やってみればいいだけ。

コタロー
コタロー

そうだね。挑戦しなかったことを後悔したくない。


今日の単語・フレーズ

Word / Phrase意味
occupied占められた、頭がいっぱいの
doubt疑い、不安
eager熱望している
hesitateためらう
unfamiliar馴染みのない、未知の
intimidating怖気づかせるような
communicate意思疎通する
confidently自信を持って
determination決意、意志
relieved安心した
riskリスク、危険
opportunity機会
capable能力がある
selection process選考過程
await待ち受ける
mixture混合、入り混じったもの

まとめ

今回の第2話では、留学に対するコタローの不安がさらに深く描かれました。

英語ができないことだけではありません。

新しい場所で生活すること。

知らない人と出会うこと。

友達を作ること。

そして、失敗すること。

コタローはさまざまな不安を抱えていました。

そんなコタローに、マヤは「完璧になってから一歩踏み出すのではなく、一歩踏み出すことで自信がついていく」と伝えます。

今回のストーリーで特に覚えておきたいのは、

Maybe it works the other way around.

「もしかしたら逆なのかもしれない。」

という表現です。

そして、

If you don’t try, you might regret it later.

「挑戦しなかったら、あとで後悔するかもしれない。」

という言葉が、コタローの背中を押します。

最終的にコタローは、

“I’ll apply for the program.”

「このプログラムに応募する。」

と決意しました。

まだ不安は消えていません。

英語力にも自信はありません。

それでも、恐怖に決断を任せるのではなく、自分自身で一歩を踏み出すことを選んだのです。

その一歩は小さなものでした。

しかし、それはコタローにとって、これから始まる大きな挑戦への第一歩でした。

次回は、いよいよ留学プログラムへの応募へと進んでいきます。

コタローとマヤを待っているのは、応募書類だけではありません。

この先、2人は英語面接や筆記試験という新たな壁に挑戦することになります。


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