目標を達成したと思ったら、そこで終わりではありません。
留学試験に合格したコタローとマヤを待っていたのは、新しい生活へ向けた準備でした。パスポートの取得、必要書類の確認、そして英語学習の継続。夢を実現するためには、一つひとつの手続きを着実に進めることが大切です。
今回のストーリーでは、「夢が現実へ変わっていく瞬間」をテーマに、コタローが少しずつ留学を実感していく様子を描きます。
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合格したときはゴールだと思ったけど、実はここからが本番なんだよね。

うん。パスポートを取ったり、荷物を準備したり、やることがたくさんあるよ。

でも、一つずつ終わらせていけば大丈夫!

そうだね。少しずつだけど、本当に留学が近づいてきた気がするよ。
Getting Ready
A week after Maya and I received the good news, life became much busier than before.
Passing the selection process had been a huge achievement, but we soon realized that it was only the beginning of our journey.
There were many things we needed to prepare before leaving for England.
The first thing on my list was getting a passport.
Although I had heard about passports many times, I had never needed one before.
Everything about the application process was new to me.
My mother helped me check the list of required documents the night before.
“Make sure you don’t forget anything,” she said.
“If even one document is missing, you may have to come back another day.”
I checked my bag several times before going to bed.
The following Saturday, my father drove me to the city office.
During the drive, I looked out of the window and imagined myself arriving at an airport in England.
The thought made me both excited and nervous.
When we arrived, there were already many people waiting.
I took a number and sat quietly.
As I waited, I looked around the room.
Some people were applying for passports.
Others were picking theirs up.
Watching them made everything feel more real.
Soon, my number was called.
I walked to the counter with a slightly nervous smile.
“Good morning,” the staff member said kindly.
“May I see your documents, please?”
“Of course,” I replied as I handed them over.
She carefully checked every page.
For a few moments, she didn’t say anything.
I began to wonder if I had forgotten something important.
Then she looked up and smiled.
“Everything looks perfect.”
“You’ve prepared everything correctly.”
I let out a quiet sigh of relief.
“Thank you very much,” I said.
The whole process took less time than I had expected.
As my father and I walked back to the car, he smiled at me.
“See? You were worried for nothing.”
I laughed.
“I guess I was.”
A few days later, I returned to the city office to collect my passport.
The staff member handed me a small navy-blue booklet.
“This is your passport,” she said.
For a moment, I simply stared at it.
It felt much heavier than I had imagined—not because of its weight, but because of what it represented.
Holding it in my hands made everything seem real.
I wasn’t just dreaming about studying abroad anymore.
I was actually getting ready for it.
That afternoon, I met Maya at our usual café after school.
The first thing she asked was,
“So, did you get your passport?”
I smiled and took it out of my bag.
“I did.”
She looked at it with excitement.
“Congratulations!”
“Now it really feels like we’re going to England.”
I nodded.
“I know.”
“I’ve been waiting for this moment.”
Maya smiled, but then her expression became more serious.
“Getting the passport was only one step.”
“We still have a lot to do.”
She was right.
There were airline tickets to arrange, luggage to prepare, and, most importantly, English to study.
I closed my passport carefully and put it back into my bag.
“I want to arrive in England feeling ready.”
Maya smiled confidently.
“Then let’s keep learning together.”
I nodded without hesitation.
Our adventure hadn’t started yet.
But every small step was bringing us closer to it.
日本語訳
マヤと私が合格の知らせを受け取ってから一週間後、私たちの毎日は以前よりずっと忙しくなりました。
選考に合格したことは大きな成果でしたが、それは旅の始まりに過ぎないことにすぐ気づきました。
イギリスへ出発するまでに準備しなければならないことがたくさんあったのです。
最初にやるべきことは、パスポートを取得することでした。
パスポートの存在は知っていましたが、自分で取得するのは初めてです。
申請手続きは何もかもが新鮮でした。
前日の夜、母が必要書類を一緒に確認してくれました。
「忘れ物がないようにね。」
「書類が一つでも足りないと、また来なきゃいけなくなるかもしれないから。」
私は寝る前に何度もバッグの中身を確認しました。
翌週の土曜日、父が市役所まで車で送ってくれました。
車の窓から外を眺めながら、私はイギリスの空港へ到着する自分を想像していました。
そのことを考えるだけで、ワクワクすると同時に少し緊張しました。
市役所へ着くと、すでに多くの人が順番を待っていました。
整理番号を取り、静かに椅子へ座ります。
周りを見渡すと、パスポートを申請している人や受け取りに来ている人がいました。
その様子を見ているうちに、留学が少しずつ現実味を帯びてきました。
やがて私の番号が呼ばれました。
少し緊張しながら窓口へ向かいます。
「おはようございます。」
職員の方が優しく声をかけてくれました。
「書類をお預かりします。」
「お願いします。」
私は書類を手渡しました。
職員の方は一枚ずつ丁寧に確認していきます。
しばらく何も話さなかったので、私は何か忘れてしまったのではないかと不安になりました。
しかし、職員の方は顔を上げて笑顔で言いました。
「問題ありません。」
「すべてきちんとそろっています。」
私は思わずほっと息をつきました。
「ありがとうございます。」
思っていたよりもずっと短い時間で手続きは終わりました。
帰り道、父は笑いながら言いました。
「ほら、心配しすぎだっただろ。」
私は照れ笑いをしました。
「そうかもしれないね。」
数日後、私は再び市役所を訪れ、パスポートを受け取りました。
職員の方が紺色の小さな冊子を手渡してくれます。
「こちらがあなたのパスポートです。」
私はしばらくその冊子を見つめていました。
実際の重さではなく、その意味の重さを感じたのです。
手にした瞬間、留学が夢ではなく現実になり始めたことを実感しました。
その日の放課後、私はいつものカフェでマヤと会いました。
「パスポート、取れた?」
私は笑顔でバッグから取り出しました。
「うん、取れたよ。」
マヤは嬉しそうに言いました。
「おめでとう!」
「これで本当にイギリスへ行くんだって感じがするね。」
私はうなずきました。
「ずっとこの瞬間を待っていたんだ。」
しかし、マヤは少し真剣な表情になります。
「でも、パスポートはまだ最初の一歩。」
「これからやることはまだまだたくさんあるよ。」
その通りでした。
航空券の手配、荷物の準備、そして何より英語の勉強。
私はパスポートを大切にバッグへしまいました。
「イギリスへ着いたとき、『しっかり準備してきた』と思える自分でいたい。」
マヤは力強く笑いました。
「じゃあ、これからも一緒に頑張ろう!」
私は迷わずうなずきました。
私たちの冒険は、まだ始まっていません。
それでも、一つひとつの小さな準備が、確実に夢へ近づけてくれていました。
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Today’s Expression
It made everything feel more real.
意味:それによって、すべてがより現実味を帯びてきた。
今回のストーリーでは、コタローが市役所でパスポートの手続きを進める中で、留学が夢ではなく現実になっていくことを実感する場面で使われました。
Watching other people made everything feel more real.
(ほかの人たちを見ているうちに、すべてがより現実味を帯びてきました。)
また、パスポートを手にした瞬間にも同じような気持ちになります。
Holding my passport made everything feel more real.
(パスポートを手にしたことで、留学が現実のものだと実感しました。)
英語では feel real や feel more real は、「現実味を感じる」という意味で日常会話でもよく使われます。
例文
- Getting the acceptance letter made everything feel real.
(合格通知を受け取って、ようやく実感が湧きました。) - Seeing my name on the list made it feel real.
(一覧に自分の名前を見つけて、現実だと感じました。) - Meeting my online friend in person made everything feel real.
(ネットで知り合った友達に実際に会って、ようやく現実味が湧きました。)
フレーズ解説
① prepare for …
意味:~の準備をする
留学や試験など、さまざまな場面で使われる基本表現です。
例文
- I’m preparing for my trip.
- We need to prepare for the interview.
- She’s preparing for the final exam.
② hand in
意味:提出する
学校や役所で書類を提出するときによく使われます。
例文
- Please hand in your homework.
- I handed in all the required documents.
- When should I hand in the application form?
③ look forward to …
意味:~を楽しみにする
前向きな気持ちを表す定番表現です。
例文
- I’m looking forward to studying abroad.
- We’re looking forward to meeting Lucas and Lily again.
- She is looking forward to the trip.
※ look forward to の後ろは 名詞 または 動名詞(-ing) が続きます。
④ represent
意味:表す・象徴する
ストーリーでは、
It represented a new beginning.
(それは新しい始まりを象徴していました。)
という気持ちが込められています。
例文
- This medal represents years of hard work.
- White often represents peace.
- The passport represented a new chapter in my life.
⑤ one step closer
意味:一歩近づく
夢や目標について話すときによく使われます。
例文
- I’m one step closer to my dream.
- Every lesson brings you one step closer.
- Passing the test brought us one step closer to England.
Practice Conversation
Preparing for the Trip

Did you get your passport?

Yes, I did!
It made everything feel more real.

I know exactly what you mean.
I felt the same way when I got mine.

There’s still so much to prepare for.

That’s true.
We need to keep studying English, too.

I want to arrive in England with confidence.

Then let’s study together every day until we leave.

Sounds like a plan!
まとめ

パスポートを手にした瞬間、本当にイギリスへ行くんだって実感したよ。

夢だったことが、少しずつ現実になってきたね。

でも、まだ準備はたくさん残ってる。

だからこそ、一日一日を大切にしよう!
出発する頃には、今よりもっと成長しているはずだから。
まとめ
今回は、留学へ向けた準備が本格的に始まる様子を描きました。
選考試験に合格したことで一安心したコタローですが、実際にはパスポートの取得や必要書類の確認など、新たな準備が待っていました。
その中でも印象的だったのは、パスポートを受け取った瞬間です。
小さな冊子を手にしただけで、「本当に海外へ行くんだ」という実感が湧き、夢が少しずつ現実へと変わっていきました。
今回学んだ
- It made everything feel more real.
- prepare for
- hand in
- look forward to
- one step closer
は、旅行や留学だけでなく、仕事や学校生活でも幅広く使える便利な表現です。
また、ストーリーでは 現在完了 や 現在完了進行形 を含む自然な表現も登場しました。
中級レベルでは、「文法を覚える」だけではなく、「物語の中で使われ方を理解すること」がとても大切です。
ぜひ英文を音読しながら、コタローの気持ちをイメージして読んでみてください。
今日の単語・フレーズ
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| passport | パスポート |
| application process | 申請手続き |
| required documents | 必要書類 |
| city office | 市役所 |
| hand in | 提出する |
| collect | 受け取る |
| represent | 象徴する、表す |
| feel more real | より現実味を感じる |
| prepare for | ~の準備をする |
| look forward to | ~を楽しみにする |
| achievement | 達成、成果 |
| journey | 旅、道のり |
| confidence | 自信 |
| one step closer | 目標へ一歩近づく |
| adventure | 冒険 |
最後にひとこと
夢は、ある日突然かなうものではありません。
夢を実現するためには、小さな準備を積み重ねることが必要です。
コタローにとって、パスポートを受け取ることは単なる手続きではなく、「夢へ向かう第一歩」でした。
英語学習も同じです。
単語を一つ覚えること、英文を一つ読むこと、毎日少しだけ音読すること。
その積み重ねが、やがて大きな成長につながります。
焦らず、一歩ずつ。
あなたも今日から、自分の夢へ向かう準備を始めてみませんか。

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